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2025.06.12
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SMS
ビジネスにおけるコミュニケーション手段は、メールやDM(ダイレクトメール)、電話、チャットなど多種多様な手段が普及しており、その用途や目的に合わせて使い分けが行われています。しかしこれらの手段には、それぞれ明確な課題や弱点も見られ、顧客との接点を増やすための新たな手段としてSMS(ショートメッセージサービス)が注目されるようになりました。では具体的に、従来の手段にはどのような課題があり、それに対してSMSはどのような解決策を提供しているのでしょうか。
メールマーケティングは、低コストで多くの顧客に一度に情報を届けられる重要な手段です。しかし、現代では受信ボックスに膨大な量のメールが届くため、開封率の低迷は大きな問題になっています。さらに、多くのメールが迷惑メールフィルターに振り分けられ、そもそも顧客に読まれない可能性があるというリスクも高まりました。こうした状況下では、「大切な情報をタイムリーに届ける」という本来の役割が果たしにくくなっているのが現状です。
DM(ダイレクトメール)は物理的な印刷物として送付されるため、顧客の手元に確実に届きますが、印刷豪華版やカタログのような冊子形式にすると、印刷費・郵送代がかさみがちです。DMの開封率や反応率を追跡するのも容易ではなく、効果測定が難しいという欠点があります。また、印刷をする都合、WEBサイト等と連携したリアルタイムな配信は難しいという欠点もあります。
こうした従来手段の課題に対し、SMSは「開封率の高さ」と「メッセージの即時性」という大きなメリットをもたらします。携帯電話番号宛に直接メッセージが届けられるため、メールのように迷惑メールフォルダへ振り分けられたり、DMのように開封すらされないまま廃棄されるリスクがほとんどありません。また、ユーザーに届くスピードも非常に速く、緊急連絡など即時性が求められる場面においても優位性が高いといえます。
SMS一斉送信とは、パソコンから複数の宛先に対して同一のSMSメッセージを一度に送るサービスです。メールマガジンやレター形式のDMと比べ、短文で確実に情報を届けられるため、以下のような法人利用が急増しています。
■予約確認・リマインド
美容院やクリニックなど、予約を受け付ける業種では、予約前日にSMSでリマインドを行うことで顧客に来店を促すことができます。直前キャンセルを減らし、運営側のスケジュール管理や売上安定にも役立ちます。
■キャンペーン告知
メールのように長文ではなく、短いメッセージで重要な情報に絞って届けられるため、内容を素早く確認してもらえます。クーポンコードや期間限定セール情報などをSMSで告知すると、メールよりも開封率が高いケースが多々見られます。
■通常業務の効率化
例えば人材派遣業界では、SMS送信時に時給や業務内容を明記することで、社員の工数を大きくかけず稼働スタッフの獲得を実現しております。また、URLをお送りすることもできるので、休眠顧客の掘り起こしや窓口受付といったユーザーへの周知の効率性向上が期待できます。
■社内連絡・業務報告
企業内の連絡にSMSを使うことで、個々人のスマートフォンに素早く確実に情報を通知できます。スタッフ・社員への業務に関する案内メッセージや、夜間・休日に急ぎ対応が必要な場合など、緊急で届いてほしい連絡に最適です。
■承認・確認依頼
外出先でEメールをチェックしづらい状況でも、SMSであれば受信しやすいため、契約書確認や承認プロセスがスピードアップします。
■災害情報・システム障害のアラート
万一の地震や台風などの災害、あるいはサービスダウンのような緊急事態が発生した際にも、SMSで重要連絡を一斉発信すれば、より高い確率で情報を届けられます。そのため、BCP対策では積極的にSMSが活用されています。
SMS一斉送信サービスの料金構造は、主に以下の3要素から成り立つケースが大半です。サービス提供会社によって細部が異なるため、しっかり比較検討することが大切です。
1.初期費用
サービス導入時にかかる費用で、アカウントの開設やシステム設定、研修・サポートなどが含まれる場合があります。無料で導入できるところもありますが、数万円かかる場合もあるため注意が必要です。
2.月額費用
毎月固定で発生するコストとして、基本料金か従量課金プランが設定されるケースがあります。決まった数のSMS送信量が含まれるプランや、機能を拡張する場合に追加費用がかかるサービスもあるので、自社がどの程度の機能を使いたいのか、利用規模はどのくらいなのかを明確にしておきましょう。
3.従量課金(送信数に応じて発生)
SMSを送るたびに1通あたり8円~20円程度の費用が発生するのが一般的です。大量送信すれば1通あたりの単価が下がる割引を用意しているサービスも多く、毎月大量にSMSを送る企業であれば、まとめてお得になるプランを選ぶとコストを抑えられます。
初期費用や月額費用の有無だけでなく、無料トライアル期間を提供しているサービスも多々あります。操作感や管理画面の使い勝手を事前に試せるため、無料トライアルを実施しているサービスは積極的に活用するとよいでしょう。本格導入前に本当に使いこなせるかどうかを見極める良い機会となります。
SMS一斉送信の選択を誤らないためには、「自社がどのような用途で、どのくらいのメッセージを送るのか」をあらかじめ明確にしておくことが大切です。具体的には以下の観点を整理しましょう。
1.月間の送信数を把握
過去にSMSやメール、DMなどで顧客とコミュニケーションした実績があれば、そのデータを活用して月あたりのおおよその送信数を算出します。新規顧客や新サービスを始める予定がある場合には、将来的な増加を考慮し多少余裕をもたせた試算が望ましいでしょう。
2.送信頻度と配信タイミングの検討
毎日複数回送るのか、週に数回程度に抑えるのか、意図的にタイミングをずらすのかなど、顧客に送りすぎて「迷惑」と思われない頻度や、その逆に送り足りないことで顧客接点が足りなくなるリスクのバランスを見極めることが重要です。
3.必要な機能の洗い出し
API連携、管理画面の使いやすさ、レポート機能、短縮URLの発行、送信結果のリアルタイム分析など、サービスごとに提供機能は異なります。高度な機能には高額な料金設定がある場合も多いため、「本当に必要な機能」と「あれば便利な機能」を分けて検討し、無駄なコスト追加を避けるコツを身につけると良いでしょう。必要な機能の見定めが難しい場合には、見積を依頼するSMS送信サービス業者と打合せを行い、決定していくこともおすすめです。
上記の項目を整理してから具体的に各サービスへ見積もりを依頼します。比較検討の際には、料金だけでなくサポート対応・導入スケジュール・セキュリティ対応などの付加価値も見逃せません。複数社に見積もりを取ることで、より適切な判断を下しやすくなります。
ある程度サービスを絞り込んだら、いよいよ契約前の最終確認です。以下の点を見落としてしまうと、後に不満やトラブルが生じる可能性があります。問い合わせフォームや営業担当とのやり取りで、必ず確認するクセをつけましょう。
1.最低契約期間と解約条件
多くのサービスには最低契約期間があり、途中解約すると違約金が生じるケースもあります。自社の利用方針が定まっていない段階で長期契約を結ぶのはリスクを伴うため、柔軟に変更・解約できるかを確認すると安心です。
2.送信数に対する割引の有無
月間や年間で大量にSMSを送る可能性がある場合、まとめてお得になる「ボリュームディスカウント」などがあるかどうかを尋ねましょう。特にECサイトのセール告知や定期的な通販促進など、多くの顧客情報を抱えている事業者にとっては大きな差となります。
3.初期設定費用の有無
サービスによっては、初期設定費やシステム連携、専用の電話番号取得などに追加費用が発生する場合があります。見積もり依頼の段階で、どこまでが基本料金に含まれ、どこからがオプションなのかを詳細に聞いておきましょう。
4.SMS送信以外のオプション費用
独自の短縮URLを挿入したい、配信停止機能(オプトアウト管理)を手厚くしたい、社名や商品名を差し込みたい...といった様々な付加機能が用意されている場合、それぞれ追加費用が発生する可能性があります。使いそうな機能を優先順位をつけて確認し、不要なオプションに無駄に費用をかけないように留意しましょう。
5.導入までのスピード感
申し込みから実際に使い始めるまでに要する期間は、サービスや契約内容によって変動します。即日開始できるところもあれば、審査やシステム構築で数営業日が必要となる場合もあります。急ぎで導入したいのであれば、事前にスケジュールを明確にしておくことが大切です。
SMS一斉送信サービスは、メールやDMの課題を補完しながら、高い到達率と即時性を武器に、多くの企業で活用が進んでいます。特に、緊急情報の伝達や予約リマインド、キャンペーン告知などでは、その効果を実感しやすいでしょう。ただし、サービスを選ぶ際には料金体系・機能・サポート体制などを総合的に比較検討し、自社が必要としている機能や送信規模を踏まえて最適なプランを選ぶことが重要です。
後悔しないサービス選びためには、初期費用や月額費用、従量課金の仕組み、最低契約期間、オプション費用など多方面から情報を収集し、導入後のトラブルを未然に防ぐ意識を持ちましょう。無料トライアルやデモンストレーションが利用できるなら、積極的に試して、操作感や実際の使い勝手を確認するのが最善のステップです。
SMS送るくんは、1通あたり7.5円以下と低価格帯での利用料金が特徴です。最大660文字のメッセージを、ドコモ、au、ソフトバンク、楽天の4大キャリアと国内網接続をすることで、確実に送信可能です。「個別・一括配信」、「名前等の情報切り替え送信」、「短縮URLの生成」など通知業務に必要な機能を一通りそろえていて、更に「URLのクリックカウント機能」や「アンケート機能」を使うことで、その後の分析にも役立てることができます。
無料のデモアカウントからの利用も可能なため、導入検討している方は是非一度ご相談ください!
URL:https://sms-service.tactinc.jp/